抜歯について

抜歯について

「できるだけ歯は抜きたくないんだけど…」
「親知らずってどうしても抜かなきゃいけないの?」
など、抜歯に関するご相談をよくいただきます。
誰しもできるだけ抜歯はしたくないと考えるでしょう。怖いと感じる方もたくさんいらっしゃいます。
しかし、他の歯やお口の健康を守るために抜歯が必要なケースが存在します。
どのような場合に抜歯が必要になるのか、処置後にはどのようなことに気を付けなければならないのかについてご紹介いたします。
少しでも不安感や恐怖心払拭の助けになれば幸いです。

抜歯が必要なケース

親知らず

親知らず

親知らずの抜歯は多くの方に最も身近なケースです。
通常下あごの親知らずは19歳前後、上顎の親知らずは22歳前後に生えてきます。
必ずしも抜歯が必要というわけではありませんが、親知らずの周りの歯茎が腫れたり痛みを伴ったりするような親知らずや、歯磨きがうまくできないためすぐ前の歯に虫歯を作ってしまうような場合、放置すると後にトラブルを起こす可能性があるため、早めの抜歯が必要かもしれません。
次のような症状がある場合は、親知らずの抜歯をお勧めています。

・斜めに生えて前の歯を押して歯並びが悪くなる原因となっているとき
・歯ブラシが届かないほど口の奥に生えている
・親知らずが他の歯の痛みや知覚過敏、顎関節症の原因となっているとき
・歯ぐきに半分ほど埋まってしまって腫れや痛みを伴っている
・他の永久歯の虫歯や歯周病のリスクを高めている

重度の虫歯

虫歯が進行して、歯の根っこまで浸食している場合です。
歯冠部分まで歯がほとんど溶けてしまい、神経が死ぬと痛みは一時的になくなります。
さらに症状が進み、歯根部に膿が溜まると再び激しい痛みが出てきます。
この段階まで虫歯が進行していると抜歯が必要になります。

重度の歯周病

歯周病は細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りから菌が入り込み、その歯を支える骨が溶けてしまいます。
症状が進行し、歯肉が下がると歯がグラグラになり、出血したり膿がでたりするようになります。
この段階まで症状が進行すると抜歯が必要です。

歯根嚢胞

主に神経が死んでいる歯やすでに神経を取る治療を行った歯に起こる症状で、歯の内部の神経が入っていた部分で細菌が繁殖してしまいます。
骨を溶かして膿が溜まっているような状態になると、抜歯が必要になります。

破折

事故やけがなどが原因で歯が折れたり割れたりして保存が見込めない場合は抜歯を行います。

これらのケースはあくまで一例で、まずはお口の中の状態を確認する必要があります。
当院では口腔外科の診療も行っており、難しい親知らずの抜歯などの治療もお任せいただけます。
気になる症状がある場合は、自己判断せず、症状が進行する前にご相談ください。

抜歯後の注意点

お口の中は常に濡れた状態のため、傷口を保護するための血餅(かさぶた)が剝がれやすいです。当院では抜歯の後は止血剤を抜歯した穴に入れ、ほとんどすべての症例に縫合し確実に止血してからお帰りいただきますが、帰宅後食事や不注意な歯磨きで剝がれてしまうことがよくあります。
そのため、抜歯後の口腔内のケアが大切です。
抜歯を行った後は、以下のことに注意しましょう。

・抜歯当日は激しい運動や長風呂、スイミングなどは行わないよう体力を温存してください。
・最も注意しなくてはならないことは、帰宅後うがいをすることです。
・抜歯後の出血の主な原因  は不用意なうがいです。
・飲酒は傷口のくっつきが悪くなるほか感染リスクも高くなりますので当日は控えてください。
・抜歯後1週間程度は、抜歯した周辺の歯磨きは傷口をいたわって行ってください。
・帰宅後保冷剤などをタオルなどで覆って30分程度冷やすと腫れを防ぐことができます。
・香辛料や塩分が強いものは避け、普段より注意して食事をする。
・抜糸は一週間後に行います。
・腫れや痛み、出血など不快症状が出た場合は遠慮なくご連絡ください対処いたします。

入れ歯について

入れ歯について

皆さんは、入れ歯に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。
老化の象徴ととらえている方も少なくないのではないでしょうか。
歯を失うと、たとえそれが1本であっても食事が不便になる、発音に影響がでる、見た目が悪くなるなど様々な影響が出てきます。
さらに歯が抜けた状態を放置すると、かみ合わせや歯並びまで崩れてしまいます。
そこで、失った歯を補うための治療が必要となります。
入れ歯はその適用範囲の広さから、歯を失った場合に最も多くの人に選ばれている治療方法なのです。

入れ歯の種類

部分入れ歯

部分入れ歯

部分入れ歯は、歯を失った部分に装着する入れ歯で、歯を1本失った場合から入れることができます。
取り外し式で、残っている歯に金具をかけて固定するため、残っている歯や入れ歯を清潔に保つことが大切です。

総入れ歯

総入れ歯

大部分の歯が失われた場合、総入れ歯を装着します。
総入れ歯は、歯ぐきや粘膜に吸盤のように密着させることで安定させます。
かつては「違和感がある」と言われてきた総入れ歯ですが、現在のものは大変精巧になっており、咀嚼の違和感も減り、食事も問題なく楽しむことができます。

メリット・デメリットについて

メリット
  • 歯を1本失った場合から全て失った場合まで、どんなケースにも対応できる。
  • 治療期間が比較的短期間で済む。
  • 違和感を感じたり壊れた場合でも、簡単に調整や修理をすることができる。
  • 取り外しができるため清潔を保ちやすい。
デメリット
  • 他の治療法に比べて違和感を感じやすい。
  • 嚙む力が他の治療法に比べて弱い。
  • 食べかすが挟まりやすい。
  • 歯ぐきが痩せていると外れてしまうことがある。

定期検診の大切さ

定期検診の大切さ

定期検診では、歯と歯肉の健康状態をチェックし、歯のクリーニングと歯磨き指導を行います。
歯科医院を受診するのは歯が痛くなった時だけ、という方も少なくありませんが、痛みが出てきたときにはすでに症状がかなり進行していたというケースも多く、そのまま抜歯することになったという例もあります。
症状がなくても年に1~2回は定期検診を受け、歯の健康を保ちましょう。

定期検診を受けるメリット

虫歯や歯周病などのリスクを軽減する

定期的に歯科医院でお口の健康状態をチェックし、虫歯や歯周病の原因となる歯垢をクリーニングによって除去することで、新たに虫歯や歯周病にかかるリスクを減らし、健康な状態を維持します。

早期治療ができる

万が一、虫歯や歯周病にかかった場合でも、定期検診を受けていれば初期段階での発見が可能になり、早い段階で治療を始めることができます。
早期治療であれば、歯を削るなど歯に負担をかける処置が最小限で済み、通院回数や治療費を抑えることもできます。

より多くの歯を残すことができる

虫歯や歯周病を予防し、早期治療が可能になれば、虫歯や歯周病の進行による歯の欠損を防ぐことができます。
定期検診を受け、歯を健康に保つことで高齢になっても自分の歯で食事を楽しむことができます。

DentalX(デンタルテン)の導入

DentalX(デンタルテン)の導入

DentalX(デンタルテン)は、専門知識がなくてもイラストや写真で一目でわかる診断書が作れるツールで、「患者様ご自身でお口の状態を把握していただきたい」という想いから導入いたしました。
ご自分のお口をケアするのはほかでもない患者様ご自身です。
現在の状況を知っていただくことで、ご自宅でのケアを充実させ、虫歯や歯周病にかかりにくい健康な歯を維持できます。

WEB予約

インプラントについて

インプラントについて

インプラント治療は、もっとも自然な感覚を得られる人口の歯として注目されています。
虫歯や歯周病、また不幸にも事故や外傷で歯をなくしてしまった方、あるいは骨格などの問題で咀嚼に問題をお持ちの方にも、現在もっとも最適な治療方法です。
患者様お一人おひとりの症状によってそれぞれ対応する、いわば「オーダーメイドの新しい自分の歯」を蘇らせる治療と言えるでしょう。

インプラントのメリットとデメリット

インプラント治療の最大の特徴は、まるで天然の歯のように噛むことができることです。そのためインプラントはよく「第二の永久歯」や「第三の歯」と例えられます。
また、顎の骨に埋め込み、骨とインプラントをしっかり結合させることで安定させるため、周囲の歯に負担をかけることもありません。
その他、自然な見た目を再現できる、顎の骨が痩せるのを防ぎ若々しい見た目を維持できるなど、見た目についてのメリットも多いです。
その反面、外科手術が必要、保険が適用されず治療費が高額になるなどのデメリットもあります。

当院では確かな医療技術と充実した設備、徹底した感染症対策や全身管理など、安心して治療を受けられる環境が整っております。
また、患者様が納得して治療を受けられるよう、治療費用について詳細なご説明をさせていただいております。
お一人おひとりの状況に合わせ治療方法をご提案いたしますので、インプラント治療をお考えの方はまずはご相談ください。